村里の小さな神社　目次

章	項　　　目	ページ	内　　　容
	はじめに		村の氏神神社を知ることは、日本の文化発祥を知る事にも繋がっています。
第一章白山神社の神々と祭り	1　市内にある白山神社　　(1) 白山神社が見えた　　(2) 白山信仰　　(3) 春日井市内にある白山神社	ボタン P	全国に「白山神社」は約3千社程あり、春日井市内にも4社あります。　白山神社とはどういう神社なのか、白山信仰とはどのような信仰なのか。　春日井市内にある白山神社を巡ってみることとしました。
	2　松河戸の夏祭り　(1) 盛大な夏祭り　(2) 津島神社例大祭　(3) 松河戸の夏祭り	ボタン	松河戸の夏祭りは市内でも特に盛大に行われていましたが、戦後徐々に簡素化してきました。　なぜ、我が白山神社の夏祭りを「津島神社例大祭」というのか。　盛大に行われていた頃の昭和30年代の夏祭りを視てみることとしました。
	3　神々と神社の成り立ち　(1) 白山神社の4祭神と6境内社　(2) 松河戸の神社創建と神々　(3 )白山神社に合祀された神々　(4)かつての島の神々	ボタン	我が白山神社は4祭神と10神(境内社)と多くの神々を祀った神々の集合体です。　白山神社に、どうして多くの神々が集合されたのか。　松河戸の各島の神社神々について、歴史を遡って視てみることとしました。
	4　白山神社の秋祭り　(1) 白山神社のお祭り　(2) 白山神社の例祭日　(3) 古代から行われてきた収穫祭　(4) 戦前、戦後の例祭　(5) 例祭の変化　(6) 新嘗祭　(7) 各農家で行われていた収穫祭	ボタン	秋祭りは「白山神社例大祭」として10月16日に行われていましたが、現在は10月の第２月曜日に行っています。　例大祭とは、その神社で定められた日に行う大祭ですので、開催日が変更されたのには、神社を取り巻く環境に大きな変化が起こっていることが考えられます。　戦前戦後の例祭の様子と、その後の変化・住民の祭りへの取り組みについて視てみることとしました。
	5　小野社と顕彰活動　(1)住民と道風さん　(2) 道風公顕彰活動　(3) 二つの小野社　(4) 御神体がない小野社	ボタン	毎年11月3日の文化の日には「道風祭」が開催されます。　松河戸の人々は、地元が生んだ偉人である道風公を、”道風さん”と呼び親しみ、古くから道風公の屋敷跡といわれる現在の道風公園内の小野社に「道風武大明神」を祀ってきました　しかし、もう一つ白山神社の境内社としての小野社があります。　小野社の歴史をたどって、地元が生んだ偉人である道風公の顕彰活動を行ってきた松河戸の人々との関りについて視てみることとしました。
	6　春祭り(年始の祭り) 　(1) 元日祭　(2) 正月神と氏神様　(3) 年初の行事	ボタン	お正月は「家の祭り」といわれるように、各家庭において正月神を迎えます　正月神は歳神(農耕神)であり祖霊といわれ、五穀豊穣や子孫繁栄に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされています。　　神社でも同様に、社殿の煤払い、境内の大掃除を行い、門松、しめ縄をし、お鏡を飾って、御神酒、甘酒にて参拝者をお迎えします。　年初めには多くの「家での祭」「神社での祭」がありますが、それぞれに深い意味が込められているようですので調べてみることとしました。
第二章神社管理と運営	7　神社の経営　(1) 白山神社の現状　(2) 神社の支出　(3) 神社の収入　(4)白山神社の経営状況と将来像	ボタン	神社は宗教法人であり、営利を追求するものではないので税制面で優遇されてはいますが、神社も企業と同じで収入がなければ運営していくことはできません。　現在、全国に8万以上ある神社の多くが、経営の危機に晒されて減少していると言われています。　松河戸の白山神社は、創建から500年以上経っており、これからも松河戸町の鎮守の森として大切に守っていく必要がありますが、白山神社の収入支出としてどの様なものがあるのでしょう。　神社の収支を見ながら、白山神社の運営を取り巻く環境変化について調べてみることとしました
	8　神社の管理運営組織　(1) 区会と神社組織　(2)管理運営組織の変遷　(3) 区画整理後の新組織の問題点	ボタン	神社とは、祭祀を行う組織をいい、その土地に住む氏子によって支えられ、責任役員に運営管理が任され行われてきました。　松河戸公民館の倉庫に、松河戸(区会)に関する幕末のころからの古文書が保存されています。　その中に、明治から戦前にかけての白山神社に関するものも多く含まれており、なぜこの時代の書類が神社になくて区会の文書の中にあるのか。　明治以降の区会と神社の組織関係、白山神社の社名の変遷について調べてみることとしました。
	9　神社の修復・再建 (1) 氏子によって守られてきた神社 (2) 白山神社建立から (3) 島の神社統合以降の再建・整備	ボタン	明応３年(1494)に白山神社の再建の棟札が残されていました。　神と人間を結ぶ具体的作法が「祭祀」であり、その祭祀を行う場所が「神社」であり聖域とされ、先人達は自分たちの神社を修復・再建しながら500年間大切に守ってきました。　時には大水で流されたこともあったでしょうし、台風によって倒壊したこともあったでしょうが、住民によって大事に守られ修復され、再建されてきた様子について調べてみることとしました。
	10　「村社」社名の由緒　(1) 各島の神社と集合　(2) 白山神社の遺物からの社名　(3) 島の神社　(4) 白山神社に集合した理由　(5) 白山神社の社号の混在　(6) 白山神社の２つの社号標　(参考) 社格制度	ボタン	明治の頃、松河戸には９つの神社があって「松河戸の九(ここ)の宮(みや)」といわれていました。　明治の終わり頃、政府による「１村１社合祀令」により、大正元年９月に、松河戸の9社とその境内社5社、そして昌福寺にあった御嶽社の１５社を、白山社に合祀(４社)又は境内社(10社)とし、白山社を「白山神社」と称して村社となりました。なぜ白山社に集合されたのでしょうか。
第三章白山神社の建造物と所蔵物・立木	11　神社境内の建造物　(1) 白山神社の境内　(2) 建築物　(3) 構築物　(4) 設置物	ボタン	神社とは、祭祀を行う組織をいいますが、神々を祀るための建物や施設の総称でもあります。　神社の境内は「鳥居」の内側を差し、「玉垣」と呼ばれる石柱が巡らされている範囲を神域としており、神様と参拝する人々を結ぶひとつの世界でもあります。　境内にある建造物や遺物、記録物について調べてみることとしました。
	12　神社の保管所蔵物　(1) 白山神社の遺物　(2) 本殿内部に保管されているもの　(3) 境内社の御神体・棟札　(4) 保存備品等(主な物) 　(5) 歴史的遺物(古い物から)	ボタン	白山神社の社殿、社務所、倉庫内には神社の遺物・記録物が保管されています。　白山神社創建以来500年以上経っており、その多くは紛失していますが、神社の歴史を伝えるうえで貴重なものです。　境内にある石碑などの建造物は、後世に末永く伝えることが出来ますが、紙の記録物や物品などの所蔵物は、破損したり紛失したり、更には廃棄されたりして無くなっていくことが心配されます。　そこのためには、これらを記録に残し大切に保管管理していくことが必要となります。　日頃あまり目にできない神社の所蔵物について確認してみることとしました。
	13　鎮守の森　(1) 白山神社の境内樹　(2) 白山神社の神木　(3) 白山神社の樹木の様子　(4) 台風被害　(5) 20年前の白山神社の木々　(6) 境内樹木の維持管理	ボタン	本殿を囲むように多くの樹木があります。　境内にある木々は神が宿る木とされ大切に扱われてきました。　特に樹齢を重ねた木々や、神社にゆかりの木などが神聖視され、神の依代(神木)とされてきました　境内には、白山神社建立500年以来そこに存在していたと思われる木々もありましたが、伊勢湾台風、平成10年台風7号時に多くの大木が倒れました　また、区画整理で境界の配置が見直され整備された時にも多くの木が伐採されました。　かつての様な樹木で覆われた神社の面影は薄れましたが、古(いにしえ)から氏子の人達が大切に育ててきた鎮守の杜について調べてみることとしました。
	14　松河戸の九の宮 (1) 門田島の神社 ➀白山社 (2) 道下島の神社 ➀天王社　 ②浅間社 (3) 中小路島の神社 ➀市岐島社 (4) 八ツ家島の神社 ➀八幡社　 ②辻天王社 (5) 中島の神社 ➀熊野社 (6) 川原島の神社 ➀愛宕社　 ②斎宮社 (7) 昌福寺の御嶽社 ➀御嶽社 (8) 信仰分類別(表)	ボタン	松河戸村には９社の神社があったので「松河戸の九の宮(ここのみや)」と言われていました。各島の神社は、大正元年に１村１社合祀令により白山社に集合され、現在は白山神社に合祀又は境内社となっています。島の人達が大切に守ってきた各島の神社についてみてみます。
	15　まつり奉納 (1)住民のまつり (2)奉納まつりの変化 (3)馬の塔の起源 (4)松河戸の奉納まつり	ボタン	「祭り」は、住民の鎮守神への感謝の気持ちでもあり、神様と住民が一緒に楽しむ場でもありました。それは、同時に地域住民の親睦を深める場となっていました。特に松河戸の祇園祭でのオマント奉納は盛大であったといいます。戦前の松河戸村の住民にとって、生活そのものであったであろう「奉納祭り」について、調べてみることとしました。
	16　白山信仰 (1)　白山が見えた ! (2)　白山への憧れ (3)　白山信仰の広がり	ボタン	全国に「白山」という名称の神社は約3千社程あり、春日井市内にも4社ありますが、白山神社とはどういう神社なのか、白山信仰とはどのような信仰なのか調べてみました。 (1)　白山が見えた ! (2)　白山への憧れ (3)　白山信仰の広がり
	17　国の動向と小さな神社の変遷 (1)　島の神社の集合体 (2)　原始、古代の松河戸 (3)　律令国家における中央政府の動向 (4)　封建的政治体制における神社の動向 (5)　明治政府の振動の国教化 (6)　戦後の神社 (7) 中央政府と松河戸の神社の動向表	ボタン	松河戸の白山神社は4祭神と境内社6社殿(10神)と多くの神を祀った神々の集合体といえます。どうして、多くの神々が集合されたのか。どうやら松河戸の「島」との関わりがあるようです。松河戸の神々と神社の成り立ちについて、歴史を遡って視てみることとしました。

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